建築家のルコルビュジエによって建てられた、フランスの代表的な近代建築サヴォア邸にヒントを得た今回のコレクション。クリエイティブディレクターのクレアワイトケラー(Clare Waight Keller)は、サヴォア邸の流れるような曲線やシンプルなジオメトリックに着想を得て、ありのままの軽やかさと建築的な技工をバランスよく取り入れた。

この夏はボリューム感やゆったりとした素材、リッチなシルエットを、リラックスしたフォルムで提案。ゆったりとしたトップスは、肩やデコルテラインを美しく見せるラップスタイルやボートネックで、全体を女性らしく。その下で柔らかに揺れるフレアスカートがクールかつセンシュアルな印象となっている。

カラーパレットは、クロエらしいホワイト、モカ、ネイビー、ブラックなどをベースに、鮮やかなマラカイトグリーンやラピスブルーで彩られたコーンフラワーが涼しげ。ストライプモチーフはサマーツイードやフリンジジャカード素材で多用され、構築的でモダンな雰囲気を醸し出す。

今季の新作バックとして登場した、パイピングが効いたシックで構築的なショルダーバッグ「EVERSTON」や、大胆なメタルパーツが特徴のドローストリングのバケツ型バッグ「EMMA」も見逃せない。